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住宅ローンの中には、返済期間が長い「長期住宅ローン」と呼ばれるものがあります。こちらの記事では、長期住宅ローンの特徴やメリット・デメリットなどについてまとめました。これから住宅ローンの利用を検討している方は、こちらの内容を参考にしてみてください。
長期住宅ローンの代表例として「フラット50」があります。これは、2009年に住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携して提供している、全期間固定金利の住宅ローンです。
借入額は物件価格の90%以内(100万円以上8000万円以下)、さらに「長期優良住宅を建築または購入する人」「満44歳未満であること(ただし親子リレー返済を利用する場合は、満44歳以上の場合も申し込みが可能)」といった条件があります。
返済期間は36年から最長50年、年齢制限は80歳未満ですが、50年かけて返済する場合は、申し込み時の年齢が30歳未満でなければなりません。
また、フラット35よりも金利が高いことが一般的です。
住宅ローンを検討する際によく出てくる「フラット」とは、住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携・提供する全期間固定金利の住宅ローンの総称です。代表的なものに「フラット35」があります。全期間固定金利となっていることから借入時の金利は返済が終わるまで変わらないため、長期的な返済計画を立てやすい点がメリットといえます。
フラット以外の長期ローンには民間ローンがあります。民間ローンとは、地方銀行など地方の金融機関が提供する、独自の住宅ローンのことを指します。
これらの長期ローンの場合、返済期間は最長40年としているケースが多いです。また、金利や利用条件、団体信用保険などについては金融機関によって異なるため、あらかじめよく確認しておく必要があります。
例えば、七十七銀行や仙台銀行、東北労働金庫で取り扱っています。
返済期間が長くなると、毎月の返済額を抑えられることから、手元の資金を多くできます。さらに毎月の返済額が少なくなるため、住宅ローンの審査の面でも有利になる可能性があります。
長期のローンを利用することにより、予算枠を増やせます。そのため、より理想の住まいを選びやすくなります。また、物件の仕様を決める際にも、さらに良い設備・オプションを選べるようになる、というメリットがあります。
返済期間が長くなると、毎月の返済額が減る反面、利息総額が増えるため、結果として支払い総額が増えてしまう点はデメリットといえます。そのため、月々の支払額と総支払額のバランスを考えながら返済期間を決めることが大切です。
長期住宅ローンの場合、金利変動の影響を受けやすいという面もあります。金利が上昇すると、毎月の返済額が増えてしまうリスクがあり、返済の負担が大きくなってしまう可能性も考えられます。
こちらの記事では、長期住宅ローンについて解説してきました。毎月の返済額を減らせる・より理想の家を選べる可能性を高められるといったメリットがある反面、総支払額が増えることや、場合によっては金利変動のリスクを受けることがあるなどのデメリットがありますので、返済期間については安易に決めてしまわないことが大切です。
住宅ローンを組む際には、ライフプランに沿った検討が大切です。今後、どのようなタイミングでお金が必要になるのか、また何歳まで返済を続けるのかなどさまざまな面を考えて、住宅ローンを契約するようにしましょう。
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